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写真:本

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校長日誌 2024.03.26

特設授業 パレスチナ学習会

3月16日(土)1・2限、高Ⅱから中1までの生徒たちが集まり、特設授業「パレスチナ学習会」を実施する機会をいただきました。この校長日誌もあと数日となり、自分自身のライフワークでもある国際協力・支援活動ですので、少し丁寧に紹介させてください。

当日は、メンバー3人が来校しました。約1ヶ月前に、広島学院と本校図書委員交流会でもパレスチナの学習会を行ったので、少し切り口を変えて、当日のリーダーとして、図書委員の数人と、総合&祈りの司会担当の高Ⅰミサ係の生徒たちが壇上で動いてくれました。図書委員さんは、豪華刺繍入りの民族衣装や商品化したショールなどを着て登場。アラビア語での挨拶「マルハバ(こんにちは)」をリードしたり、現地への質問もしたりしてもらいました。

まず、事前アンケートの集計結果を伝えて、生徒のみなさんの意見を紹介しました。もっと聖地(本校はキリスト教の学校)が身近に感じられたら良かったのですが、3番の問いの結果にもあるように、これが現実とも思い知らされました。そして、この国際協力・支援活動を始めた経緯として、私はメンバー二人と高校時代に知り合った仲だったこと、そして、たまたま職員室の机がとなりだった本校の元 教員(地学が専門)の唐立先生からは、死海を含め、世界の絶景に出会えることが短時間で紹介されました。他にも歴史や現状について知りたいという声もありましたが、生活・文化の一端をよりリアルに知ることからと思い、現地在住26年の水本敏子さんから現地の様子を伝えてもらいました。その最後には、深夜2時頃だった現地の女性に無理をお願いして、ビデオ通話で会話することもできました。その交流のようすは、Instagramでごらんください。

さて、「今後のカギを握るのは?」という問いに対して、多岐に渡る選択肢があった中で、「私たち」と回答している人も150人以上いたように、自分ごととして、何ができるのか、これからも問い、学び、平和を求め続けたいものですね。最後に、「ラマダンカリーム(断食月が恵み豊かでありますように)」と唱和したり、高Ⅰミサ係がリードしてくれた「平和を求める祈り」を唱えたりしましたが、一刻も早い平和の訪れを祈ります。

なお、現地の女性たちが制作した美しい刺繍製品は、毎年、学園祭同窓会コーナーや、フラワーフェスティバル、国際フェスタなどでも出店しています。もし、機会があれば、お手にとって現地に思いを馳せてくださると幸いです。このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

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「土はひとりで実を結ばせる」(マルコ4章28節)…一人ひとりに与えられた小さな平和の種が土や水、光を通して、大きく成長し、豊かな収穫へとつながっていきますように。今週は聖週間。今年は、3月31日(日)がイースター(復活祭)です。

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感謝と祈りのうちに