人生のどのタイミングで誰と、あるいは何と出会うかは人それぞれです。ささやかな出会いが後から考えると大きかった…ということも時にはあるかもしれません。そんな「出会い」の種の話を図書館からお伝えします。
先日の記事でもお伝えしたとおり、作家であるドリアン助川さんの講演会が先日実施されました。講演会に合わせてドリアン助川さんのご著書も特設コーナーを設けて展示中です。講演会の中で紹介された『あん』、朗読してくださった『確かなリスの不確かさ　動物哲学物語』、そしてドリアンさんご自身が若いときに読んで人生観を変えたとおっしゃったフランクルの『夜の霧』はいずれも講演会直後から予約が入り、現在予約待ちの状態です。『あん』に関しては映画の上映会をしてはどうかという話も出ています。ドリアンさんとの出会いをきっかけに、生徒の皆さんが新しい本や世界と出会おうとしていることをとても嬉しく思います。

講演会を記念して一ツ橋文芸振教育興会よりご寄贈いただいた集英社文庫１００冊も展示中です。読みやすい本や人気シリーズもそろっていて、眺めるだけでも楽しい棚となっています。

写真では分かりづらいのですが、古文の棚を少し整理しました。本棚から本があふれそうな状態だったので、一部の全集を開架書庫に移動し、ゆとりのある本棚へ。現在NHK大河ドラマで紫式部を主人公とした「光る君へ」が放送されているのに合わせて、源氏物語や紫式部に関連する本も目立つように展示しています。このスペースが古典文化に親しむきっかけになりますように。

最後に昨日の図書委員の作業風景の様子をご紹介します。１０月５日（土）に行われる本校の入試説明会に向けて、図書委員も何やら準備中です。来校される皆さんに新しい本と出会うきっかけをお届けできたら……という思いでちょっとした展示を用意します。どうぞお楽しみに！