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堤未果先生講演:社会の真実の見つけかた~AI時代に幸せになるために~
2月27日木曜日、中3、高Ⅰ、高Ⅱの生徒たちは、本校ノートルダム講堂にて講演を聞きました。「社会の真実の見つけかた~AI時代に幸せになるために~」と題して、国際ジャーナリスト堤未果先生にご登壇いただきました。
ありとあらゆる情報のあふれる社会で、真実を見極める知恵を持つことがいかに大切なのか、私たちに教えてくださいました。
以下、生徒からの感想です。
「今まで経験したことない恐怖におそわれたとき私たちはどうしたらいいのかわからなくなる。このときの集団心理や、同調圧力は無意識のうちに生まれていると思う。実際、コロナ禍の常にピリピリとした日々の中ではマスクなしで外出することも、微熱やちょっとした風邪でも許されない空気があった。当時中1だった私たちはそれを難なく受け入れたし、特に違和感を覚えることはなかった。マスクをしていない人は良くない、不要不急の外出は避けるべきだと考えていた。
今、私たちは「戦争に行ってはいけない」「戦争は悪いことである」と自信を持って言うことができる。けれど、自分が被害者になったとき、まわりが全員自分と違うことを言っているとき、果たして私たちは自信を持って人と違う意見を言うことができるだろうか。発言時、自分は絶対正しいと思っていたことでも、振り返ってみれば、間違っていたと気づくことがある。自分に被害者意識が芽生えたとき、他者を攻撃することを厭わなくなることがあると感じる。それは戦争に限らず、日常にも潜んでいるのかと考えるきっかけになった。
第三者からみて違和感を覚える状況にいざ自分が立った時、その状況を客観視できる力、相手の立場に立つこと、逆から考えることが大切だと思った。同調圧力の中で「なんかおかしくない?」と言える勇気、知性がこれからより求められてくると思う。だからこそ、常に考え続けて情報に惑わされないことが大切だと思った。
この度の講演は思い込みを壊すこと、自分の意見を自信を持って言えること、そもそも自分の意見を持つこと、また物事の視点について深く考えるきっかけになった。」
堤先生、お忙しい中本校の生徒たちに語るためにおいでくださり、ありがとうございました。
堤先生の著書は本校図書館にもありますので、生徒の皆さんはぜひ手に取ってさらに堤先生から学びましょう。