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写真:本

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今日の清心 2023.06.10

6月8日(木)芸能鑑賞

6月8日、ノートルダムホール講堂で、芸能鑑賞を行いました。3年ごとに開催する芸能鑑賞ですが、今年度は全校生徒で落語を鑑賞しました。
雷門小助六さんの落語入門では、扇子と手ぬぐいを使っで動作を示すこと、顔を向ける向きで登場人物を変えること、「落ち」を大事にしていることなど、落語の基本について教えていただきました。

入門ですでに大いに笑ったあと、実際に落語を聞きました。上方落語の露の瑞さんによる「時うどん」、江戸落語の小助六さんによる「転失気」、これらは有名なお話で、落ちを知っている生徒もいたようですが、語り口のおもしろさに引き込まれ、講堂は爆笑の渦につつまれました。


休憩の後、太神楽曲芸を見ました。もともとはおめでたいものを用いて芸をすることで、観客の幸福や幸運を祈る意味があったそうです。傘の上で鞠やお皿、桝を回したり、鍬の上に水の入ったコップを乗せて回したり。成功する度に大きな拍手が起こりましたが、一際大きな拍手が起こったのは、出刃包丁を用いた曲芸のときでした。顎の上に細い棒を乗せ、その上に柄の部分を繋げた出刃包丁を二つ乗せ、さらにその上に大皿を乗せる、という芸です。時々悲鳴が上がりながらも、成功すると大きな歓声と拍手が巻き起こりました。

取りは、柳家喬太郎さんによる「初天神」でした。喬太郎さんは今チケットが取りにくい噺家さんだそうで、本校にも大ファンの生徒が何人かおり、サインを頂いて喜びに震えていました。声色や仕草での演じ分けがすばらしく、まくらから生徒たちは大笑いでした。


演者の皆様には、「よく笑って反応してくれる生徒さんたちですね」と褒めていただきました。

生徒の感想です。中2の生徒は、自分でも落語を習っており、実際に寄席に出演しているそうです。

中2Kさん「身振り、手振りをつけて声も登場人物によって変えていたので、とてもわかりやすかったです。初めて見た人でもゲラゲラ笑っていたので、落語の力はすごいと思いました。」

高ⅢYさん「私は色物(太神楽曲芸)のときに舞台に上がらせていただき、簡単なお手伝いをしたのですが、本格的で豪華なセットと、舞台上の雰囲気にとても緊張しました。

全校生徒の注目を集める中で披露される大技の数々にあっと驚かされ、舞台に上がれたことも貴重な体験になりました。

落語を好きになって早数年、念願だった生の落語を聴くことができ、嬉しかったです。

寄席が始まってから幕が下がるまで、ホール内に笑い声が響く素敵な時間を過ごせました。次は実際に東京大阪などの寄席に足を運びたいです。」