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リテラチャー・サークル【中1・現代国語】
テスト前のこの時期、中1現代国語では、2学期のまとめとして「リテラチャー・サークル」という読書会を実施しています。リテラチャー・サークルのポイントは、各々が役割分担をして読書会に臨むこと。
グループごとに「思い出し係」(内容と関わる経験やニュースなどを挙げる係)、「質問係」(読んで疑問に思ったり理解できなかったりする箇所を挙げる係)、「選び出し係」(文中の優れた表現、印象に残った表現を選び出す係)、「イラスト係」(好きな場面や感動した場面をイラストで表現する係)のどの係を誰が担当するかを決め、本を読んで意見交換を楽しみます。今回取り上げたのは森絵都さんの『彼女のアリア』というお話。担当の田邉教諭は、選書の理由を「登場人物が中学生で共感しやすいこと、そして誰もが一度は経験したことのある、あるいは経験することになる対人関係のつまずきを描いていることから、この本を選びました」と語っていました。
役割を決めたら、早速本を読み始めます。BGMは作中で重要な役割を果たすバッハの「ゴルドベルグ変奏曲」。静かで優雅な時間が流れます。
読書の後は、いよいよ意見交換です。各係に関する内容をグループ内で話し合い・・・
その係をめぐる話し合いが終わる度に、2~3のグループに発表してもらいます。
発表の際には笑いが起こったり、「すごい」と思わず声があがるような鋭い意見があったりで、話し合いが進むにつれてクラス全体で1冊の本を理解・共有している感覚が深まっていきます。
「様々な視点で本を読むことで、一人で読むときより理解が深まった」、「色々な意見や発想があって楽しかった。またしたいです!」などの感想がありました。
リテラチャー・サークルは複数の視点による読書体験であると同時に、様々な視点で物事を考える練習でもあります。上手に話し合いを進め、読書会を楽しんだ中1の皆さん、また機会があったときに向けて、次の1冊を考えておきますね。