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今日の清心 2023.08.03

被爆体験 Red Parasol(赤い日傘)朗読動画

8月3日木曜日。もうすぐ8月6日がやってきます。原爆投下から78年。被爆者の方々は高齢になられ、被爆体験の継承は大きな課題です。そんな中、広島女学院の生徒3人、本校の生徒7人が、英語で被爆体験記を朗読した動画「Red Parasol 赤い日傘」が完成し、配信が始まりました。

動画はこちら。https://www.youtube.com/@hiroshima4631(ぜひ拡散してください。)

EPSON MFP image

この動画は、7歳で被爆した水江顕子(みずえあきこ)さんと姉の高梨曠子(たかなしひろこ)さんの被爆体験記「ヒロシマ」を通じて、核兵器のもたらした悲惨さを世界に伝え、次世代に繋いでいくプロジェクトの一環として作成されたものです。本校生徒が朗読させていただいた動画「Red Parasol」は、高梨曠子さんの体験を語っています。

被爆後1年1946年の卒業式の時の高梨さん。

90代になられたご本人からの肉声メッセージも動画の最後に含まれています。
被爆した私たちはあと10年すればいなくなる、という言葉が切実に胸に迫ります。

一般公開に先行して、7月27日に本校で上映会が行われました。このプロジェクトを推進されてきたTeam Akikoの水越緑さんほかメンバーの方々が東京から駆けつけてくださいました。英語朗読を担当した、広島女学院の生徒を含む4人も、一緒に完成した動画を鑑賞しました。

今回のプロジェクトでは、中2から高3までの広島女学院と本校の生徒たちが自ら関わりたいと手を挙げて、今年3月から準備を進めてきました。本校の英語ネイティブの教員が監督し、6月に広島市内のスタジオで録音しました。それまで練習を重ねてきましたが、録音のときはミスをしないようにととても緊張してしまって、それが一番大変だったと話す生徒も。
英語朗読をした生徒たちの感想です。
「被爆した人たちの本当の気持ちは私たちには、はかりしれないけれど、せめて、彼女たちの経験を世界の人びとに伝えるお手伝いができてよかったです。」
「みんなで一緒にひとつのものを作り上げる経験は初めてで、完成した動画を見て感動しました。貴重な経験ができました。」

上:感想を話しあう生徒たち。下:東京から来て下さったTeam Akikoの皆様と一緒に。

今回の動画配信は、「赤い日傘 Red Parasol」のほかに、高梨さんの妹さん、水江顕子さんの被爆体験の動画「道子ちゃんLittle Michiko」 そして「あとがきー戦後を生きて Afterword – Living through War」という3種類の動画の日本語版・英語版で構成されています。水江顕子さんは昨年4月に逝去されました。彼女の「広島の若い人に読んでもらいたい」という願いから、本校に協力要請をいただきました。亡くなった顕子さんの思いは生徒たちに受け継がれ、生徒たちは世界に伝えるのだというミッションを胸に朗読しました。どうかこの動画が多くの方々に届いていきますように。皆様、ご協力ください。

上映会で配られた高梨曠子さんの写真カードの裏面。