卒業生による活動Activities by alumni
Group #01
周りと良い影響を与え合い
清心でなければできなかった経験ができました
Nextep
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現在について
清心在校中に結成した同好会P-stepのOGメンバーで、高校卒業後にNextepという団体を立ち上げました。平和活動を行っています。これまで行ってきた主な活動は、SNSでの平和についての発信や、 他団体と共同で平和について考えるディスカッション会の開催などです。 また、メンバー個人が他団体と共同で平和についての企画を行ったり、 講座に参加したりしています。
高校時代に結成し3年間取り組んできた平和活動を、卒業後も続けていきたいと思い、この団体を立ち上げました。各自が違う進路を進んでいく中で、今でも一つの活動を継続してできることは、メンバーひとり一人にとって、励みになっています。
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ノートルダム清心での学びについて
高校3年間、私たちは P-step として平和活動に取り組んできました。その中で最も印象に残っているのは、 66 期のメンバーで作った平和関連施設のマップです。 実際に現地に行って勉強し、 それを元に制作しました。 そのマップには、手書きの地図や、 表紙の絵など一人一人の得意なことを生かして作りました。 半年以上の時間がかかりましたが、完成した時の喜びは大きかったです。
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学生時代を振り返って
清心在学中には様々なことに挑戦する機会があり、 同級生たちも皆自分の興味のあることに積極的に参加しています。 周りと良い影響を与え合うことで清心でなければできなかったような経験をたくさんできました。
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在校生・未来の同窓生へのメッセージ
清心には一緒に頑張る仲間も、 サポートしてくださる先生方もいらっしゃいます。 自分がチャレンジしたい、 と思ったことを恐れずに取り組んでみてください。 中高6年間を清心生として過ごすことで、きっと大きく成長できるはずです。
Group #02
空き家になった聖堂のこと、
知って欲しい
なでしこ建築会(清心OG有志)
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なでしこ建築会とは
清心には古い旧聖堂、修道院があります。校史などの資料を紐解くと、清心の設立に尽力された人々の思いが伝わってきます。清心のシンボルでもある建物を良い形で残していきたい。こうした思いを胸に、清心卒業生で建築に関わっているなでしこ建築会の皆さんがいます。
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聖堂と修道院の歴史と概要
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聖堂と修道院ができるまで[創立期]
ナミュール・ノートルダム修道女会の上長であったSr.メリー・コスカは、己斐の町はずれにある眺めのよい丘陵地を選び、1950年にノートルダム清心女子中学校を開校しました。創立当時の聖堂・修道院は中学校舎の一部を使用した小規模なものでしたが、その後、大きな吹き抜けに合唱席のついた聖堂と、シスターの生活の場である修道院が作られました。
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戦後のモダニズムを纏うカトリック建築
聖堂・修道院の外観上の特徴は、南側とそれ以外でデザインが違うところです。北側は縦型の窓など垂直性が強調されるレトロなデザインで、一方、南側は横に大きく伸びる窓が水平性を強調するモダンな印象になっています。垂直性はゴシック様式などに通じ、カトリックが欧州に由来することを連想させます。また、水平に広がる大きな窓は建築家ル・コルビュジェが提唱するモダニズム要素の一つ「水平連続窓」そのものです。
北側の聖堂側は縦型のレトロな窓、対する南側の修道院側は水平を強調するデザイン。修道院の一部と聖堂を補修・保存する計画が進行中。
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温かみのあるディテール
聖堂が建てられた1950年代は建築が工業化される途上にあり、さまざまな部分が職人の手作業で作られました。手のぬくもりを感じさせる魅力的なディテールには、ノートルダム清心中・高等学校という学校の出自やアイデンティティが感じられます。
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清心生の心のよりどころとして
聖堂入口の寄せ書きには、卒業生が次の世代に継ぐ多くの言葉が溢れています。現在はご聖体が新しい小聖堂に移され、ミサなどの宗教行事の多くが小聖堂で行われていますが、古い聖堂は今なお、清心で学ぶ生徒たちを見守り続けています。
参考文献:「ノートルダム清心中・高等学校聖堂 見、知り、訪れ、想う。」(2020年4月20年発行) 制作:なでしこ建築会(清心OG有志)
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