青少年国際平和未来会議の報告 Part6
2015年10年28日 | 日記
皆さんこんにちは。今まで5回にわたってIYCPF・青少年国際平和未来会議の活動を紹介してきましたが、今回はそのまとめとして行ったディスカッション、そしてメンバーの意見を合わせて作られた広島アピールを紹介します。
○ディスカッション
ディスカッションは8班に分かれて3日間かけて行われました。班ごとにテーマについての意見を出し合い、それを紙にまとめてみんなの前で発表しました。
テーマとして、
①IYCPFが果たす重要な役割と成果
②IYCPFをより良くするには
③事後活動として何ができるか の3つがありました。
1.IYCPFが果たす重要な役割と成果
- 学びの機会の提供
- さらなる相互理解や受け入れに繋がる交流とふれあいの機会の提供
- 幅広い意味の『平和』についての考えを話し合い、共有する機会の提供
2. IYCPFをより良くするには
- より多くの青少年の参加
- 過去の参加者とのつながりの強化
- より多くのインプット
- より多くのディスカッション
- ソーシャルネットワークによる継続的な交流
3. 事後活動として何ができるか
- 経験や知識を直接的に周りの人に伝える
- グローバル社会に対してソーシャルメディアを用いての共有
- 既存の平和推進プロジェクトへの説教的参加
- IYCPFの継続的な発展に努める
- 身の回りでの鯉のぼり運動
- 広島アピ―ル
このディスカッションを踏まえ、各班2人ずつ代表者を決めて広島アピールを作成しました。その間メンバーは異なる議題について話し合いをしました。
←作成の様子
そして代表が作った広島アピールをメンバー全体の前で鳥かご方式に発表し、全員で更により良いものへ直していきました。そしてそれを閉会式で読み上げました
〈青少年国際平和未来会議ヒロシマアピール 2015〉
私たち71名の青少年国際平和未来会議2015(IYCPF)の参加者は、共通の目的、すなわち私たち青少年が、平和の達成に向けて何ができるかを話し合うために広島に集まりました。過去の参加者の参加に象徴されるように、10年目となる今年の会議に参加して、長きにわたる友情の絆を作り上げることに刺激を受けました。私たちはIYCPFの重要性を再確認するとともに、平和に向けて私たちが努力するための枠組みを提供するものであると結論づけました。
私たちはIYCPFが果たす重要な役割と成果を次のように確認しています。
- 学びの機会の提供。広島からも、私たちのそれぞれの文化や歴史からも、それぞれの異なっている視点からも、学べます。
- 更なる相互理解や受け入れにつながる、交流と触れ合いの機会の提供。
- 幅広い意味の「平和」についての考えを話し合い、共有する機会の提供。
様々なバックグラウンドをもつ、できるだけ多くの若者がかかわることのできる会議に発展させることを、私たちは強く念願しています。過去の参加者とのつながりをさらに強化し、また、会議中には、インターネットに基づいたコミュニケーションの手段を用いることによって、実際に広島に集まっている参加者の人数にかかわりなく、なるべく幅の広い参加の実現に努めます。
会議期間中に行われる文化的活動に参加することの価値を認めながら、同時に、参加者同士のディスカッションに充てる時間を増やすことの重要性を強調します。また、平和に関連する専門家による講演やワークショップでの、ディスカッションの時間を増やさなければならないことも強調します。
インターネット上のプレゼンスを、より高めることの重要性も強調します。それは会議のためになり、継続的な連絡を可能とするとともに、会議終了後の参加者間のつながりを強化するためにもなります。
広島に滞在している間に学んだことを活用することの重要性と、「共有すること」、「参加すること」、「発展すること」の場面で行動することの重要性を認めます。
それぞれの経験や得た知識を、地元地域においては直接対面する形で、また、グローバル社会に対してはソーシャルメディアを用いて、共有することを誓います。
可能な限り、既存の平和推進プロジェクトに積極的に参画することを誓います。
自らの平和推進プロジェクトを発展させるとともに、IYCPFの継続的な発展に努めることを誓います。
ともに広島で過ごした期間によって、私たちは平和の大切さと、私たち若者が共通の目的に向かうための枠組みとして、IYCPFの重要性を再確認できました。過去10年の実績を土台に、更なる発展に努めることを誓います。私たちの努力は、今始まります。
2015年8月13日
青少年国際平和未来会議ヒロシマ2015
参加者一同
- 閉会式
- 最終日に国際会議場で青少年国際平和未来会議の閉会式が行われました。各都市の市旗と平和対しの委任状、そして鯉のぼりをこの会議の議長である井内先生から、各都市ごとに受け取りました。
~感想~
過年の夏休みにこの会議に参加し、直接世界中の青少年と交流したことで、平和に対する重要性を再確認できたとともに、それまで持っていた偏見や誤ったイメージを無くすこともできました。それは本当に有意義な事だと思います。
参加した私達がこれを書くことによって、それを読んでくださる方が『平和』への意識をより高く持つようになればと思います。全6回に渡る長い報告書を読んでくださり、本当に有り難うございました。