フォトジャーナリスト 安田菜津紀さん講演会
2016年03年16日 | 日記
3月14日(月)14時~15時半過ぎまで,フォトジャーナリストの安田菜津紀さんにお越しいただきました。係からの報告です。
私達は今年度、「戦後70年を迎え、私たち若者はどのように平和を実現していくか」というテーマで様々な平和学習をしてきました。その総まとめとして、また次の活動につなげる始まりとして、3月14日(月)、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんをお迎えし、「写真で伝える世界の“今”」というテーマで講演していただきました。
安田さんは、サンデ-モーニングや情熱大陸などテレビやラジオにも多数出演されており、先日は写真絵本「それでも、海へ -陸前高田に生きる-」も出版されました。
今回のご講演では主に、安田さんのお仕事の原点でもあるカンボジア、今年3月11日に5年目を迎えた東日本大震災、今世界で話題のシリア難民、の3つについてお話いただきました。
カンボジアに今も残る地雷により、足を2本とも失ってしまってもなお、義足をつけてココナッツの木に登って農作業をしているおじさん。東北の病院の壁に残る、必死で何か掴もうとした手のあと。シリアとヨルダンの国境で両親と離れ離れになってしまったシリア難民の女の子。安田さんのお話を聞きながら見た人々の笑顔の写真や心をかき乱されるような写真、それら一つ一つは、まるで自分がその場にいるような感覚に陥るほどの臨場感にあふれ、平和の大切さという重いメッセージと、どんな状況でも一生懸命に生きようとする人々の生命力を感じました。
私が最も心に残ったのは、「人にはそれぞれ役割分担がある」ということでした。今の私達にとって、現地に行って困っている人を直接的に助けたり、安田さんのように写真で他の人に伝えたりすることは難しいかもしれません。しかし、想像力を使って現地の人々のことを日々思い、一人一人に心を寄せることはできると思います。そしてずっと語り継いでゆくこと。今を生きていることに感謝をし、命をつなげていくことの一助になりたいと思いました。
非常に中身の濃い、平和や生きることについて改めて考えることのできた講演会でした。
この講演会の実現や準備に携わったメンバーの皆さんや先生方、本当にどうもありがとうございました。これからも平和について考えるきっかけとなる活動を続けていきたいと思っています。
なお,この一年間の活動のまとめ冊子も完成しました。
記事やアンケートにご協力いただいた学校にもお礼とご報告ということで
送りたいと思っています。どうもありがとうございました。