今日の清心

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2018年12年03日 | 委員会

高校選挙管理委員会は,おもに生徒会の役員,委員の選出の仕事を行う委員会ですが,公職選挙法の選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて高校生も選挙権をもつようになった2016年から,選挙に対する意識・関心を高める取り組みとして「模擬選挙」を行っています。この「模擬選挙」は,「ND市長選挙」という設定で,選挙管理委員の生徒が自分たちで架空の候補者をたて,公約を考え,政見放送と選挙を行うというものです。選挙の際は,広島市西区選挙管理委員会から投票箱と記載台をお借りして,校内のホールに実際の選挙と同じような投票所を設けて,投票を行います。

今年度も,1学期から高Ⅰ・Ⅱ年生の委員で協力して準備をしてきました。今年度のND市長選挙立候補者は,「紀貫之」「吉田兼好」「紫式部」「清少納言」の4名。選挙公約は,できるだけ分かりやすくするために各候補者の重点課題を絞り,紀貫之は雇用対策重視,吉田兼好は災害対策重視,紫式部は教育政策重視,清少納言は社会福祉政策重視という設定で,実際のさまざまな選挙の公約を調べるなどして,考えました。また,模擬選挙に先行して,「世界の選挙制度」,「投票率の推移」,「世界の投票率の比較」,「実際の選挙に関するQ&A」などのテーマで調べ学習を行い,模造紙にまとめて展示しました。高Ⅱの委員は,「現代社会」の授業の中で,投票所での注意事項を紹介する自作のビデオを使ってプレゼンテーションを行いました。

模擬選挙の流れは,次の通りです。

11月7日(水):
高校生全員に投票所入場券と,候補者の公約をのせたプリントを配布しました。

11月14日(水)昼休み:
校内TV放送で政見放送を行いました。パワーポイントのスライドを使って,公約を説明しました。

11月15日(木)昼休み:
期日前投票を実施しました。選挙当日に都合がつかない生徒が投票をすませました。

11月17日(土)午後:模擬選挙本番
開始前から多くの生徒が投票所入口に並んでいました。先頭に並んだ生徒には,投票前に投票箱の中に何も入っていないことを確認する「零票確認」をしてもらいました。その後,次々と生徒が来て,投票を行いました。投票終了後,すぐに開票作業を行い,「紫式部」が当選しました。

長期間にわたる準備から本番まで,選挙管理委員の生徒は,一昨年度,昨年度の先輩達の経験を受け継ぎながら,自分たちの力で模擬選挙をつくりあげました。委員の呼びかけに応えて,多くの生徒が投票所に足を運んだことで,実際の選挙への関心が高まったのではないかと思います。来年は,統一地方選挙や参議院議員の選挙があります。生徒の選挙に対する意識が,さらに高まることを期待したいと思います。

以下は,選挙管理委員のコメントです。

選挙管理委員長 高Ⅱ R. Kさん
清心での模擬選挙は今回で3回目でした。若者の政治への関心の低さが懸念される今日,選挙を身近に感じてもらうために行っています。
中心学年として模擬選挙に関わるのは初めてだったので,わからないことも多く,四苦八苦した日々でしたが,委員の皆さんや先生方に支えていただき,無事に終えることができたと思っています。この場をお借りして,投票箱を貸してくださった広島市西区選挙管理委員会の皆様,お忙しい中,選挙公約の添削をしてくださった「現代社会」授業担当の先生方,委員会顧問の先生,選挙管理委員の皆さん,そして,投票に来てくださった皆さんに,心より感謝申し上げます。

副委員長 高Ⅱ K.Tさん
先日は模擬選挙へのご協力をありがとうございました。昨年度から変更した点もあり,上手くいくか不安な面もありましたが,投票率65%という成績をおさめることができて,本当によかったと思っています。その一方でまだまだ課題も多く,皆さんから頂いた意見をもとに話し合い,改善していく必要があると感じました。来年度は66期生(現高Ⅰ)が中心となって模擬選挙を行うと思いますので,選挙への関心を持つ機会として,皆さんに参加していただければ幸いです。

高Ⅰ H.Nさん
今回の模擬選挙では公約を考えることが一番難しかったように思います。私は,模擬選挙は初めてで,選挙についても授業で習ったことくらいしか知りませんでした。ですが,お姉さん方と選挙の構想を練るうちに,実際の選挙について知ることができたり,公約を考えているときに,いろいろな角度から考えることで新しい考え方を知ることができたりと,新鮮でした。選挙は,人の一生を左右するような力も持っている重要なものだと思うので,より多くの人に関心を持ってもらいたいです。

選挙ポスター

政見放送

期日前投票

本物の記載台

本物の投票箱へ

先生も投票

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