清心生である間に読むべき1冊~高校Ⅲ年生から後輩たちへ~
2020年10年29日 | 教科
卒業まであと数ヶ月となった66期高Ⅲ。今日の現代文の授業は,そんな高Ⅲだからこそできる内容でした。清心に通っている間にぜひ読んで欲しいと思う1冊を選び,後輩に向けてその本の紹介文を書くという活動です。
どの1冊にしようかな・・・と図書館内をうろうろ。
本を決めたら早速紹介文に取りかかります。用紙に向き合う眼は真剣そのもの。
後輩を思って書かれた紹介文を読むと,どれもその本を読んでみたくなります。せっかくですので,HPをご覧になっている皆様にいくつかご紹介します。
・佐野徹也『君は月夜に光り輝く』(KADOKAWA)
この本は,将来の夢について悩んでいた高校1年生の私に,「命」について真剣に向き合うきっかけをくれた本です。高校生の少女が不治の病に冒されて,自分のしたいことも全て我慢し,辛い日々と闘う一方で,その辛苦から解放されたいと死を選びたくなる・・・作中の難病はフィクションではあるものの,この世界にはそうやって悲しい思いをしたり,苦しんだりしている子どもがいることが容易に想像できました。私はこの本を通して,自分が健やかであることの奇跡と感謝,そして命の尊さを感じ,「子どもの病気を治す薬の研究がしたい」と思うようになりました。中・高生のうちに,1度読んでみてください。あなたの何かが変わるかもしれません。
・文:アリスン・マギー/絵:ピーター・レイノルズ/訳:なかがわちひろ『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)
母親視点からの私たちが描かれてる絵本です。普段は母の視点で自分たちを見ることなんてないので,新鮮です!娘が赤ちゃん→子ども→大人になっていって,その娘が子どもを産んで・・・。お母さんはそんなことを考えていて,自分も母親になったらこうなるのかな・・・と感動し,うるっときました。女の子はみんな読むべき本!!
・小野雅裕『宇宙を目指して海を渡る』(東洋経済新報社)
文理選択で悩んでいる人,「将来はグローバルに活躍したい!」と思っている人にオススメしたい本です。理系エリートの道を歩む筆者ですが,留学中には様々な苦労があって,今の職を得たようです。海外留学したいと思っている人にとっては,教科書にもなり得るでしょう。文理選択で困っている人,特に「理系に進みたいけど,理系科目は苦手・・・」という人には第4章を読んでほしいです。私自身,第4章に何度も自信をもらっています。
紹介文は今後,図書館で本と一緒に展示する予定です。下級生の皆さん,楽しみにしていてくださいね。