黄色い花(3月27日)
2020年03年27日 | 校長日誌
雨模様の一日、今日は校内の黄色い花を愛でていただきながら、本や学校の話題などもご紹介します。やはり花壇で黄色い花といえば、パンジーやビオラでしょうか。黄色いパンジーの花言葉は「つつましい幸せ」だとか…私たちは連日、緊張の中に生きているものの、生徒の皆さんが「つつましい幸せ」に気づく日々でもあることを願っています。
今、少しずつ、かつての「小谷園」(シスター小谷 元校長愛用の花壇:職員室横)の復活?を試みています。ハイビスカス鉢だけでも手一杯の私はガーデニング初心者。結構、ここの花壇は広いので、少し整備できたらあとは美化委員とか生徒たちにお任せしようかとも思っています。さて、現状は…結構これまで根が張っている草木も多く、いろいろな先生方にもお世話になっています。一日のうち数十分、土や花の恵みに触れながら、皆さんとの再会を待っています。花屋さんで「可愛い!」と思う花苗を手にしては「こんな無計画でいいんでしょうか…」と相談すると「そこが楽しいんですよ。」という温かいお言葉。皆さんには常日頃、計画的に勉強と言っていますが、時に思いついたアイデアも今だからこそチャレンジしてみましょう。
↓明日以降、植えてみようと思っている黄色い花…「オステオスペルマム アスティ」とあります。
さて、今日の学校の話題は、やっぱり読書。20名以上の人に送られる「優秀読者賞」…新学期にお渡しする予定です。新年度はもっとこの賞の受賞者が増えますように。
黄色にちなんで、装丁の黄色い本を数冊ご紹介します。一冊目は創立者聖ジュリーについての絵本。絵も文も本校でお世話になったシスター方です。新中1の皆さんには入学式の日に「ひまわりの花のように」というミニ冊子をお渡ししますね。創立者ジュリー・ビリアートがどのような人生を歩み、本校の母体となったナミュール・ノートルダム修道女会を創設したか、どのように教育事業が世界中に拡がったかといったことが書いてありますので、是非楽しみにしていてください。
↓ 挿絵は、かつての美術科でお世話になった社河内綾子先生
5大陸に拡がっている活動→ホームページ「世界の中のノートルダム」もご参照ください。
次は、国谷裕子さん監修の『SDGsがわかる本』
今年度、この本は各クラスの取り組みの中で大いに活用されたことでしょう。創立記念行事での国谷さんのご講演が思い出されます。ゴール3「すべての人に健康と福祉を」のページには、感染症についても記されています。主なターゲットの一つに「2030年までに、HIV/エイズ、結核、マラリアやその他の注目されることの少ない熱帯病などをなくすとともに、肝炎、水が原因の感染症やそのほかの感染症への対策を行う。」とあり、まさに世界中が新たな感染症への対策に奔走しています。ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」を常に忘れず、一人ひとりが危機感をもちながら、最新の情報を得ながら、冷静に行動したいですね。
次は、『マンガで学ぶ動物倫理』(伊勢田哲治著)発行 化学同人…帯には”ペット、肉食、動物実験、イルカ・クジラ、外来種…みんなが納得できる解決策はあるか? 「生き物探偵」難問に挑む!”とあります。マンガと丁寧な解説、そして、参考文献(本や映画など)も紹介されているので、動物倫理について興味のある人へオススメです。自分自身は『マンガで学ぶ生命倫理』を利用させていただいています。
最後に、石井光太さん著『未来を変える方程式 本当の貧困の話をしよう』です。もう二年前になりますね。本校に講演にいらっしゃってくださいました。その後も、精力的に出版されていますが、『原爆 広島を復興させた人々』と並んで、昨年発行されたこの本もオススメです。「思考停止するのではなく、自分の未来について考えていく力をもつことが大切なんだ。」と言っておられるように、さまざまなデータも紹介しながら、皆さんを勇気づけるメッセージが満載です。
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”「見てほしい自分」を演じるから不自由が生じる”(27日 Sr渡辺和子「日めくりカレンダー」より)
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感謝と祈りのうちに