中高社会部春季フィールドワーク
2016年04年27日 | クラブ
草戸千軒の町並みの前で
3月31日,社会部はフィールドワークとして,福山市にある広島県立歴史博物館と松永はきもの資料館を見学しました。
広島県立歴史博物館は,歴史の授業でも学習する「草戸千軒」のことが詳しく展示されている博物館です。「草戸千軒」は鎌倉時代から室町時代のころに栄えた中世の港町で,江戸時代に町は川底に埋もれてしまいましたが,のちに発掘され,当時の町の跡や生活用具が発見されました。博物館の中には,町の一部が実物大に再現されていて,見学していると,中世にタイムスリップしたような気分になります。今回の見学では,展示物の見学だけでなく,ふだんは見ることのできない所蔵品の収蔵庫など,博物館の裏側も見学することができ,博物館の仕事についても学ぶことができました。
松永はきもの資料館は,松永(福山市の西)が江戸時代から下駄(げた)生産がさかんな地域だったことからつくられた博物館で,世界のいろいろな国や地域,時代のはきものや,スポーツ選手など有名人のはきものが展示されています。また,松永でさかんだった産業(下駄生産,製塩など)で使われていた昔の道具や機械も展示されています。めずらしいはきものや昔の道具をたくさん見ることができました。
中1(現在中2)M・Sさんの感想
私が一番心に残ったことは,博物館の内部に入れたことです。広島県立歴史博物館は収蔵庫が地下にあるめずらしい博物館だそうです。湿気や虫などが入らないように,地下と収蔵庫の間に空間をとるつくりになっていて,すごいなと思いました。私たちは運がいいことに,見学中に職員さんが資料を収蔵庫に搬入されている際に少し中を見ることができました。収蔵庫内は光で資料が傷まないように真っ暗で,収蔵庫内に靴の裏の虫が入らないように靴を履き替えて,ドアも「人」専用の小さな扉と,「荷物」を出し入れする大きな扉があって,極力ドアを開けることで空気が変わってしまわないように工夫されていて,感動しました。他にも荷物を運ぶ専用の「象」も乗れる巨大なエレベーターにも乗れ,そこでも大事な資料が壊れないように,とてもゆっくり動くという工夫がされていて,びっくりしました。また,草戸千軒の町並みが再現されているところで,室町時代の庶民の着物も着ることができて,とても良い経験になりました。
中3(現在高Ⅰ)A・Aさんの感想
私は博物館見学ツアーに参加し,裏方の方々の仕事,例えば地下の資料の収蔵庫や,草戸千軒遺跡の発掘の様子のDVDなどを見ることができたことが,とても印象的でした。社会部ならではの斬新な博物館の見学ができ,とてもおもしろく興味深かったです。草戸千軒の町並みがとてもこまやかに実物大に再現されていて,圧巻の風景でした。
はきもの資料館でも歴史的な資料から有名人のはきものまで展示されていて,とてもユニークでした。
中世の着物を着ました
松永はきもの資料館