今日の清心

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2018年09年28日 | クラブ

大変遅くなりましたが,中高社会部が夏休みに行った研修旅行の報告です。中高社会部は毎年夏休みに1泊の研修旅行を行っています。今年は8月2日・3日に,大阪へ行きました。

1日目は,大阪市内の史跡や博物館を見学しました。まず,江戸時代末期の蘭学者緒方洪庵が創設した「適塾」へ行きました。

1適塾

当時の建物がそのまま残っており,福沢諭吉をはじめ,のちに幕末・明治に活躍する人々が学んだ場所です。限られた数の辞書を競うように使って勉強していたことなどがわかり,当時,ここで学んだ人々の熱い思いを感じることができました。その後,「大阪歴史博物館」で古代から現代の大阪の歴史を一通り学んだ後,「大阪城天守閣」に行き,豊臣秀吉や大坂の陣などについて学びました。

2大阪城天守閣

次は,江戸時代の大阪の町並みが再現されている「大阪くらしの今昔館」で,江戸時代にタイムスリップした気分になりました。1日目の最後は「通天閣」。初代の通天閣は1912年完成で,「大大阪時代」とも呼ばれる大正・昭和初期の大阪の発展を象徴するものでしたが,その後焼失し,現在の2代目通天閣は1956年完成,約10年前に国の登録有形文化財となったそうです。通天閣の上から大阪の街を見渡し,大都市大阪を実感しました。

3通天閣からの眺め

2日目は,大阪南部の堺市へ行き,世界最大級の古墳である大仙古墳をはじめとした百舌鳥(もず)古墳群と堺市博物館を見学しました。

4百舌鳥古墳群めぐり

5大仙古墳前

百舌鳥古墳群は,現在,近くの古市古墳群とともに,世界遺産登録をめざしています。堺のボランティアガイドの方に案内していただきながら,古墳めぐりとともに,遺跡保存活動などについての貴重なお話を伺いました。また,博物館では百舌鳥古墳群を空から眺めるというVR体験に参加しました。ガイドの方が,猛暑を考慮して,私たちのために見学ルート確認のための下見を何度もして下さったことを伺い,感謝の気持ちでいっぱいです。

2日間の見学を通して,大阪の長い歴史を,さまざまな角度から学ぶことができました。2学期に入り,クラブ活動の時間に,研修旅行で学んだことをまとめています。まとめたものは,広島市中学校総合文化祭や来年度の学園祭で発表する予定です。

 

部員の感想

8月2日から3日の2日間,社会部は大阪へ研修旅行に行きました。1日目は大阪城や適塾など歴史的遺産から,通天閣・新世界・道頓堀などの現代の大阪を象徴する場所に行き,大阪という町の歴史を肌で感じることができました。2日目は,現在世界遺産登録を目指している百舌鳥古墳群をめぐり,堺市博物館でVR体験をしました。猛暑の中,ボランティアガイドの方と社会部のメンバーで1500年以上前の人々の営みを間近に見ることができました。2日間,ケガや体調不良もなく活動できて良かったです。(高Ⅱ Oさん)

2日間の旅行の中で私が特に印象に残ったのは,適塾と百舌鳥古墳群です。適塾では全国から高い志を持った学生達が集い,貴重な辞書を奪い合うように使用し学問に励んでいたことに驚き,また,尊敬しました。百舌鳥古墳群では,古墳の周りを歩いたり,ガイドの方のお話を聞いたりすることで,当時の権力者が生前だけでなく,亡くなった後のお墓までも自分の権力を示していたことに,改めて驚きを感じました。今回の旅行では,時を重ね変わっていった大阪を知ることができ,嬉しかったです。(中3 Kさん)

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