芸術の秋! ~美術部スケッチ研修旅行~
2019年11年06日 | クラブ
例年スケッチ研修旅行で芸術的な感性を磨く中高美術部。今年は11月3日(日)・4日(月)と,鳥取県まで赴きました。
赤瓦と白壁の土蔵で有名な倉吉市に到着すると,早速スケッチ活動です。縦割り班でスケッチしたいポイントを探し,スケッチブックに向かいました。
桜の名所・打吹公園でスケッチしたり,白壁の街並みをスケッチしたり,さまざまです。
スケッチ終了後は,鳥取砂丘に移動しました。日が暮れかける中,お天気はあいにくの雨でしたが,果敢に砂丘を上る生徒たちも多数。この砂丘見学,単なる観光目的だけではなく,実は2日目につながる大きな意味を持っていたのです。
夜はお馴染みの品評会です。中1から高Ⅱ,そして教員も(!),各自のスケッチの成果をずらっと並べ,一人ずつ振り返りを述べた後で自由に批評してもらいます。中学生もしり込みすることなくしっかり手を挙げ,作品の批評を述べていたのが印象的でした。
2日目は創作体験&芸術鑑賞です。
まずは倉吉の白壁土蔵群の中にある陶芸体験所にて,打吹焼きの陶芸体験をしました。職人さん(私たちは敬意を込めて「匠」とお呼びしました)が手際よく土をこね,形にしていく様に一同ため息がもれます。実際に自分たちで作ってみると,これが難しいことこの上ない!職人さんが手直しして,後日届けられる予定です。到着が待ち遠しいです。
陶芸体験の後は,大山の麓にある植田正治写真美術館に行きました。世界に認められた写真家・植田さんの作品を見ながら,構図の見事さと写真の奥深さを堪能。鳥取県で生まれ育った植田正治さんは,砂丘を背景にした写真も多く残されました。1日目の鳥取砂丘見学は,この写真美術館への布石だったのです。植田正治写真美術館は,ときに俳優の福山雅治さんが訪れるスポットだそう。
植田作品のような一枚を撮れるかも!?館内には遊び心満載の撮影スポットもあります。大山を背景にパチリ。
美術部員のコメントをご紹介します。
・初めてのスケッチ研修旅行だった中1・中2
「お姉さんのスケッチからたくさんのことを学べました。お姉さんが明るく話しかけてくれたので,自然と話すことができて嬉しかったです。また,中学生全員でゲームをした時は心から楽しいと感じました。スケッチ旅行がずっと続けばいいのにと感じました。今回学んだことをしっかり吸収して,来年も行きたいです。」
・最後のスケッチ研修旅行となった高Ⅱ
「(打吹焼きの)匠の雰囲気が“THE 職人”という感じで,感慨深かった。匠とお呼びできるような方と出会えてよかった!」
「中学生の頃までは,スケッチ研修旅行のスケッチのパートが恐怖でしたが,段々と新しいスケッチ場,出会う人,他の部員からのインスパイアーを楽しめるようになりました。」
「5年間を通して,自分の絵と心から向き合えるようになりました。」
「スケッチ研修旅行,終わって欲しくないです。リターンズが欲しい…。お互いの知らない面が見える有意義な研修でした。」
「他の人の画法や画風を見て,とても勉強になりました。」
「スケッチ研修旅行は,決められた時間で普段行くことのない素晴らしい風景を題材に絵を描ける上に,みんなの絵を見たり,自分の絵に感想をもらったりできる,自分にとって貴重な体験でした。今回で最後というのがさみしいです。」