今日の清心

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2020年09年03日 | クラブ

8月24日の校長日誌に,次のような内容の記事があったのをお読みになられましたでしょうか。

「第61回広島県高校放送コンテストのアナウンス部門において,本校高ⅡのSさんが優勝,高ⅢのIさんが3位に輝きました。例年ならば次に全国大会が待っているところ,この度は中止となり,とても残念です。アナウンス用の原稿は友人の体験をもとに作成されたと聞きました。その内容も素晴らしかったとのことです。」

友人というのは,本校の同じく高Ⅱの生徒です。Sさんのアナウンス原稿を見せてもらいました。友人本人の承諾をとって,ここにご紹介します。

「女王になりたい!!」 こう話すのは高校2年生のKさんです。小学1年生の時に囲碁を始めたKさん。一手目の石を置く場所は361通り。二度と同じ石は出てこないという囲碁の奥深さに魅了され,今では六段の実力派に成長しました。大会に出場すると100人ほどの参加者のうち,女性はKさん1人だけ。さらに,対局で勝つと,「女の子なのに強いね」と言われます。「囲碁は男性がするものだ」いう意識が強く残っているのです。囲碁の競技人口をみても,女性は1割程しかいません。しかし,実は囲碁は平安時代まで女性のたしなみとされていました。Kさんは,「女だからと手を抜かれるのが悔しい。対等な関係で碁を打ちたい。だから,囲碁の世界で絶対的な存在になる。」と話してくれました。
目指すは女王。全国大会優勝に向けて,一手一手に心を込めます。

いかがですか。原稿には,アナウンスするときの,間,抑揚,声のトーン,表情まで,細かな書き込みがされていました。

2人ともかっこいいです。

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