「青少年国際平和未来会議」の報告 part2
2015年09年15日 | 日記
皆さんこんにちは。青少年国際平和未来会議・IYCPFの2回目の報告をしたいと思います。
今回は、開会式そして平和記念式典と鯉のぼり運動についてご紹介します。
○開会式
IYCPF2015の開会式は、広島国際会議場で4時間に渡り行われました。初めは、比治山大学の和太鼓グループによるパフォーマンスがありました。その後、松井一實広島市長を始め、広島の姉妹都市であるハノーバー市、ボルゴグラード市などの市長がスピーチを行いました。また、それぞれの市旗をこの会議の議長である井内先生に渡しました。
これは原爆詩の朗読の様子です。基町高校の生徒が書いた原爆の絵を背景に、6つの詩を日本人と外国人メンバーの2人ずつ母国語で朗読をしました。どれもとても気持ちのこもった印象深い朗読で、心に残るものがありました。
下の詩は、広島の高校生 Y・Aさんと重慶市のLi Binyanさんが読んだ「おとうちゃん」です。
おとうちゃん 柿田桂子
にぎやかな広しまの町
そこでしんだ、お父ちゃん
げんばくの雲にのっていったおとうちゃん
おしろのとこでしんだ、おとうちゃん
わたしの小さいときわかれたおとうちゃん
かおもしらないおとうちゃん
一どでもいい、ゆめにでもあってみたい
おとうちゃん
おとうちゃんとよんでみたい、さばってみたい
せんそうがなかったら、
おとうちゃんはしななかったろう
もとのお家にいるだろう
にいちゃんのほしがるじてんしゃも
かってあるだろう
お二人に読んだ感想を聞いてみました。
初めはよく分からず、流れで原爆詩を朗読することになり不安でしたが、練習していくなかで、原爆というものの残酷さを違う視点から考えることができました。同じ詩を母国語で読んだ中国の女の子は、とても感情を込めるのがうまく言葉は分からなくても、同じ思いをそこにいたみんなが共有できたと思います。
「おとうちゃん」という原爆詩を中国語で読ませて頂いて光栄でした。舞台で私は少し緊張して手が震えていましたが、自信を持ってしっかり読むことができました。
そして、イラン・タイ・マラウィ・ポーランドなどの国の参加者がそれぞれの国についてのことをプレゼンテーションしました。パワーポイントを使いわかりやすい説明だったので、その国の平和活動や考え方を知ることができました。
その後に、「We are the World」をみんなで歌いました。前日に練習したこともあって、一体感を持って歌うことができました。イランのAliさんも、とても興味深くよく構成されていた開会式だったと言っていました。
○平和記念式典
外国人メンバーは野外で第70回平和記念式典に参列しました。そこで今回は外国人メンバーに参列した感想を聞いてみました。
Ivan Toftulさん
私にとって広島平和記念式典は唯一無二の経験であり、全てにおいて意味がありました。70年もの間、多くの人々が忘れられないこの場所に集まっています。ほとんどの人々が、戦争の恐怖を教わったことはありますが、実際にそれを経験したことがありません。全てのことを理解し、気付くということはとても難しいです。大切なのは、70年前の広島で何が起きたのかをただただ想像しようとすることです。私たちは、それを忘れないために歴史を尊重しなければならないのです。これは式典の後、私の心に浮かんだ1つの考えです。
Piseth Sornさん
この式典は亡くなった方々を追悼する貴重な良い機会でした。この式典は、原爆の悲惨さを世界に訴えています。私たちは原子爆弾の製造と使用をやめなければならないのです。
○鯉のぼり運動
鯉は、広島カープや広島城の別名鯉城などとても広島と縁のある魚です。鯉のぼり運動とは、簡単に言えば平和を求める署名活動です。内容として、ウロコの形をした紙に署名してもらい鯉のぼりに貼り付けていきます。それを出身都市へ持ち帰ってもらい、身の回りでこの活動を続けていきます。世界中でこの活動が展開されることによって、参加した人の平和への意識を高めるとともに世界に広げていくこともできます。
↑鯉のぼり運動の様子です
Sovandeka Sumさん
15分と時間が限られていたので、出来るだけ多くの署名を集めるために走り回らなければなりませんでした。平和を愛することは簡単です。私たちは鯉のぼりに署名するだけで平和への愛を表せるのです。私たちの班は、様々な国籍の方から約20の署名を集めることが出来ました。
鯉のぼり運動は、IYCPFの中で最もすばらしい活動の1つだと思います。大好きです!
このように私たちは8月6日という大切な日に多くのことを学ぶことができたと共に、世界に向けて平和を訴えることもできました。
次回は、基町高校と舟入高校を訪問したことと上田和風堂で茶道を体験したことについてお話しします。ありがとうございました。