中学生による「伝えるHIROSHIMAプロジェクト」に参加しました。
2016年09年23日 | 日記
広島市主催の 中学生による「伝えるHIROSHIMプロジェクト」に参加した中三のH.Kさんから報告が届いたのでご紹介します。
◎活動内容
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | 8月6日 |
●任命式●オリエンテーション
●講義 「被爆体験伝承講話」 |
●演習平和公園にて外国人にインタビュー
「どんな時に平和だと感じますか」 ●平和メッセージ作成(日本語) |
●グループワーク●演習
平和メッセージ (日本語完成・英訳開始) |
●演習英語の平和メッセージの完成
⇓ メッセージの発音練習 |
●演習平和メッセージの発音練習
●各国駐日大使に平和メッセージ発信 |
●平和公園で海外の人々にメッセージ発信●「ひろしま子ども平和の集い」に参加 |
◎感想
私がこのプロジェクトに参加して実感したのは、ことばの力です。当たり前のことかもしれませんが、ことばは目に見えません。しかし、一生懸命伝えようとしていることばは相手に必ず届き、様々な人の心を動かします。
プロジェクトの2回目に平和公園で外国人にインタビューをしたのですが、知らない人、ましてや外国の方に話しかけることなど私に出来るのだろうか、ととても心配でした。ですが、このプロジェクトで初めて会ったメンバーと、拙いながらも必死で外国の方に話しかけると、私たちの一生懸命さが伝わったのか、外国の方たちもアンケート内容を一生懸命考えてくださいました。そして6回目の当日のメッセージ発信では、外国の方を見つけたら走って話しかけに行くくらい度胸がつきました。
また、このプロジェクトでは本当にたくさんの友達ができました。中学3年生20人が全員違う学校に通っています。最初は誰も何も言わずに固まって緊張していましたが、あだ名で呼び合うことですっかり打ち解けることが出来ました。新しくできた友達と大笑いして、スタッフの方に驚かれたほどです。なかなかできない良い思い出ができました。
そして一番心に残ったのは、各国駐日大使へのメッセージ発信です。画像を見たら分かるように、様々な国の大使と1対1で話します。本番、予定していたより倍近くの大使が出席されており、一人2回ずつ話すことになりました。中には3回話した人もいます。私が話したのはイスラエルの女性の大使とドミニカ共和国の大使と、その奥さんです。3人とも私のメッセージに真剣に耳を傾けてくださいました。イスラエルの大使は私のメッセージの身近な例がとても面白いと言ってくださって、少し恥ずかしくも嬉しかったです。ドミニカ共和国の大使と奥さんは、こういう機会をもっと増やすべきであること、中学生がこうして自分たちで考えるのはとても大切であるということをおっしゃって、ドミニカ共和国の大統領にこのメッセージを必ず伝えると約束してくださいました。
ことばは目に見えません。しかし、こうやって国境を越えて相手に思いを明確に伝えることができます。相手の考えを直接知ることが出来ます。ことばの力を最大限活用して、また来年も中学生が世界へメッセージを発信するのを楽しみにしています。
ドミニカ共和国の大使からのお手紙と,H.Kさんが作成した平和メッセージです。