高Ⅱ人権学習講演会「多様な“私たちの性”と人権」(7月13日)
2019年07年18日 | 日記
66期高Ⅱの人権学習では,広島修道大学の眞野豊先生に来校していただいて,LGBTsについて考える授業を行いました。眞野先生が「性」を,身体の性,心の性,好きになる性の3つの要素に分けて「性はグラデーション」であることを分かりやすく解析してくださいました。そして,ご自身の体験から性的少数者のおかれる立場を伝え,自分や他の人の性的指向・性自認の権利を自覚し,差別をなくすために何が必要か考える機会となりました。
高Ⅱ M・Sさん
LGBTについての問題を,今まではあまり身近に考えていなかったけれど,HRと今日の講演を通して,性についての先入観や固定観念を持つことなく,正しい知識を学ぶことが大切だと思いました。また,差別をなくすには正しいことを“知る”ということが重要だと思いました。今回の講演で,性とは全ての人が持つ基本的人権であること,一人ひとりが多様な性のグラデーションを持っていることを学ぶことができました。自分らしさを認め合える社会にするためには,多様な性を理解し,自分のことを大切にして他人のことを尊重する心を持つことが大切だと思いました。
高Ⅱ J・Sさん
私が一番心に残った言葉は「好きになる性はコントロールできない」です。正直,私は今までLGBTsの人たちは心の病気を持って生まれてしまった子として,差別意識はありませんでしたがどこかでかわいそうだなと思ってしまった節もありました。ですが,同性を好きになる人も異性を好きなる人も,それはその人の本能なのであって,病気でもかわいそうな人でもない1人の人間なのだ,と当たり前のことに気づかされました。日本では少数派を差別する傾向が強く,LGBTの人たちが特にカミングアウトしにくい社会だと思います。でも,眞野先生のような方々のご講演を私たち世代が吸収し,発信して,誰でも自由に好きな人を愛せて,自分を隠さずに生活できる社会にしたいと思いました。