今日の清心

一覧へ戻る

2019年08年30日 | 日記

裁判員制度10周年を記念して,広島地方裁判所が主催する高校生模擬裁判が実施されました。模擬裁判の弁護人役として清心の高校2年生5名が参加しました。実際の事例を元に杉本裁判官が作成してくださったシナリオは,量刑の判断が分かれる絶妙な条件で書き上げられており,裁判員役の中高生4グループの話し合いは大いに白熱しました。

広島地方裁判所は,裁判員制度について理解を深めてもらうと共に,法的な考え方を体験してもらいたいと企画してくださいました。答えが一つではない事案に話し合いで結論を出す体験はまさに「協働」であり,これからもこうした機会を数多く生徒に経験させていきたいと改めて感じました。

高校2年 Y・Tさん,M・Hさん

8月23日(金)に高校2年生5人で高校生模擬裁判に弁護人役として参加しました。今回争った事件は,「事後強盗」でした。犯人が犯行を認めていたので,私たち弁護人は,被告人にとってより有益になるよう,執行猶予の判決が下されることを目標に,検察側である女学院高校の皆さんと争いました。裁判員役は,県内の中高生約20名がつとめました。私たちは,事前に原稿を渡されており,どうすれば自分たちの主張が裁判員に伝わるかを,何度か集まって話し合い,工夫しました。弁論が終わった後には,判決を決める評議が行われました。評議の様子を見ていると,自分たちが強調したかった部分が伝わっていたり,逆に伝わっておらず意外な点が争点になっていたりして,主張を伝える難しさを感じました。結果的には執行猶予の判決となり,準備の成果が出たと嬉しく思いました。
今回参加して,被告人を弁護することはとても難しく,また,自分たちの主張を明確に相手に伝えることも工夫がいると感じました。話し方のアドバイスも頂いたので,これから人の前で話す機会があれば,生かしていきたいです。

一覧へ戻る