第67回ノートルダム清心高等学校卒業式
2022年03年01日 | 日記
本日,67期生の卒業式が行われました。新型コロナウィルス感染症の制約はあったものの,皆で卒業生の門出をお祝いすることができました。学校長式辞と卒業生お別れのことばの一部を,この場にてご紹介いたします。また,1日の様子は校長日誌でもご紹介しておりますので,あわせてご覧ください。
学校長式辞
静修にお越しくださったアント神父様は,静修のテーマ「ラブアンドエール」に際しての講話の最後に,二つのエールを送ってくださいました。「Love your life. あなたの人生を愛しなさい。自分の人生をありのままに受け入れる。」そして,「Live with love. 愛に基づいて生きなさい。」まさにノートルダム清心中・高等学校で最も大切にした「心を清くし 愛の人であれ」という教えそのものです。広島訪問を通してより身近な存在となったフランシスコ教皇は,「愛はそのダイナミズムによって,益々の寛容さ,他者を受け入れるいっそうの力を求めます。それは,相互のつながりへ向けて周縁(世界の片隅)を受け入れていくことです。どうか「あの人たち」で終わらせず,ひたすら「わたしたち」でありますように。」と述べていらっしゃいます。この言葉は切り拓く未来への当事者意識を持ち,視野を拡げ,真に大切なことを選んで生きようという力強いエールにも受け取れます。女性や子どもたちをはじめ,共にすべての人や自然が生きていく状況は国内外ともに厳しい現実のもと,一日一日を大切にして,置かれた場で共に学びや対話の実り,そして平和を求めていきましょう。もうすぐ成年になる皆さん,本校の生徒であったことを心から感謝します。母校はこれからも皆さんの応援者です。聖母マリア,創立者ジュリーをはじめ,どこかで誰かが皆さんを見守っているという信頼と希望を抱いて自身の人生を歩んでいかれますように。
卒業生お別れのことば
この先,「コロナ世代だったのね、かわいそうに」なんて言われることがあるかもしれません。しかし,私たちの青春はコロナなんかで真っ白になりませんでした。縮小された学園祭も、学年別になった体育祭も,何より毎日学校に来られて,切磋琢磨しあった日々は私たち一人一人の胸に鮮やかに残っているはずです。六年を通して,すべては私たちの考え方,行動次第であるということを学びました。どうしたらこの時間を精一杯過ごすことができるか。私たちには,それを考えて,実行していく力があります。雨にだって,コロナにだって負けずに,六年という決して平ではなかった道を一緒に乗り越えてきた私たちです。この先,どんな大変なことがあっても私たちなら,きっと乗り越えられます。これからは,それぞれが違った自分の道を歩むこととなりますが,私たちらしく進み,次はそれぞれが素敵な大人になってお会いしましょう。
私たちは今日、この学び舎に別れを告げ、新たな世界でも「心を清くし、愛の人であれ」という教えを胸に、自ら「置かれた場所」で咲き誇るために、努力を重ねていくことをここに誓います。
卒業式会場入口には,卒業生のOさんによる黒板アートも設置されました。その製作過程と,Oさんのコメントをご紹介します。
67K 卒業おめでとう!!今回の黒板アートは,集大成です。右の大きな鳥は鳳凰を参考にしました。実は,黒板アートを描き始めた時から,「卒業のときは鳳凰を描きたいなあ」と思っていました。色を重ねては無駄なところを消して,また重ねて・・・の繰り返し。最終的に新種の鳥のようになってしまいましたが,存在感あるように仕上がったので大満足です。また,今回は造花も取り入れました。卒業といえばやっぱり,桜。2次元の黒板に立体感を持たせたくて,思いつきました。風があたると,本物の様に揺れ,遠くから見ると,絵によく馴染んでいるのを感じます。ぜひ,近くと遠く,両方から眺めてみてください。卒業しても,機会があればどんどん描いて,極めていきたいです。ありがとうございました!
67期生の未来に,神様の豊かな祝福と希望の光が注がれますように。