今日の清心

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2022年08年27日 | 日記

8月26日の午後、広島学院中学校・高等学校で行われた「どこでもSTEAM空想科学教室」に、本校の中1・中2生徒7名が参加し、広島学院と広島女学院の生徒さんと共に学びました。講師は大人気の「空想科学読本」シリーズの著者、柳田理科雄先生です。今回は「浦島太郎」を科学的に読み解く作業に皆でチャレンジしました。

まずは、事前に参加生徒から寄せられた様々な疑問についての解決コーナーです。疑問点を探すコツとして、「物語だから・・・」と現実と切り離さず、その世界にひたって考え、想像することが大切だよ、と柳田先生のアドバイス。『空想科学読本』もまさにこうして生まれたのだな、と納得できるお話です。たくさんの疑問を丁寧に解決してくださるお話の内容は、とても興味深いものでした。

疑問と解決のヒントをいくつかご紹介します。

・カメの種類は? →人間を乗せることができる大きさで、日本近海に現れるカメといえば・・・(さらにそのカメの生息域から疑問を深め、日本で産卵する理由まで教えてくださいました。)

・水中をカメに乗って移動できる? → 水中での負荷は「水泳」というスポーツがあるため、よく研究されてる。カメに座って移動する際にどのくらいの負荷がかかるか計算してみると・・・(さらにその際カメにしがみついていると、カメはどのような動きになるのかも説明してくださいました!)

・そもそも水中で呼吸できるの? → 人工エラの開発が進んでいます。それを使って水中で過ごすには・・・

・竜宮城の位置は? → 「タイやヒラメの舞い踊り」という歌から考察すると、これらの魚が過ごす水深は・・・(さらに、その水深での色の見え方まで動画で紹介してくださいました!)

一つの疑問からさらに疑問が浮かび、それを丁寧に検証していく様は、まさに「リアル空想科学読本」。興味深いお話に、皆引き込まれました。

後半はグループワークです。「玉手箱の中にある煙の正体は何だったのか?」、そして「竜宮城を実現するにはどうしたら良いか?」というテーマについて、グループで話し合い、発表しました。他校の生徒さんとの協同作業に戸惑いながらも、少しずつ話し合いを進めることができました。柳田先生は発表を丁寧に聞き、アドバイスをしてくださいました。

しめくくりは記念撮影でした。

清心にも素敵なサイン色紙を用意してくださいました。図書館に展示していますので、ぜひ見にきてくださいね。

幼いときから身近なことに注目しては「なぜだろう?」「どうしてかな?」と疑問点を見出してきたという柳田先生。答えを考えるときは、自分の頭の中だけで考えてはダメで、本やインターネットで調べたり、専門家の話を聞いてみたりすることが大事だと話され、それを実際に体験させてくださいました。アイキャッチ画像は、竜宮城での水圧がどの程度かを知り、玉手箱の煙の正体に迫る実験をしている様子です。

キリスト教系のミッションスクール3校で学びを分かち合えたことに心より感謝申し上げます。

 

 

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