高Ⅰ地理歴史科・中高社会部合同フィールドワーク
2018年04年17日 | 日記
~~ 岡山県高梁市 備中松山城・吹屋 ~~
3月30日,桜が満開で春爛漫の好天の中,高Ⅰ18名と社会部9名で,岡山県高梁市にフィールドワークへ行きました。
まず,備中松山城の見学。備中松山城は,国の重要文化財で,現存天守を持つ山城としては最も高い所にあります。日本三大山城の一つで,近年「天空の城」として注目され,NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニング映像にも使われたことで知られています。山の中腹の駐車場から,現地のガイドの方に説明していただきながら,天守をめざして山道を歩いてあがりました。約30分,息を切らせて山道を上ると,美しい天守と山頂からの絶景が待っていました。
午後からは吹屋へ行きました。吹屋は,江戸時代からベンガラ(赤色の染料)の産地として栄え,石州瓦とベンガラ漆喰壁の歴史的町並みが重要伝統的建造物群保存地区となっています。ここでも現地のガイドの方にお話を伺いながら見学しました。
まずベンガラ館で「ベンガラとは何か」「どのようにして作られたのか」「どんなものに利用されているのか」などについて学びました。ベンガラは,防虫防腐効果があるため,鉄建材の下塗り,船底などに使われているほか,自動改札用の切符の裏や最新の電子機器にも活用されているそうです。
その後,ベンガラで栄えた吹屋の町並みを見学しました。ベンガラが塗り込まれた独特の赤色の壁や板塀の家並みは,他のどこにもない風景でした。吹屋の町の皆さんが,美しい町並みを保存するために頑張っておられることもわかりました。
生徒の感想です
中2Y・Kさん
備中松山城では,窓のつくりや石垣の積み方についてなど,たくさんのことをガイドの方に教えていただき,山城ということをいかした工夫について知ることができました。また,ベンガラ館では,ベンガラは偶然発見されたということをきき,それが今では生活のいろいろな場で使われていることに感心しました。
今回のフィールドワークを通して,改めて昔の人の知恵はすごいなと感じ,それを私たちは守っていかなければいけないと思いました。
高ⅠY・Oさん
備中松山城からの眺望は想像を絶する美しさでした。青い空と雄大な山地,何よりも町を横切る高梁川に,昔は高瀬舟(荷物を運ぶ川船)が浮かんでいたのだと思うと,松山藩(備中松山城を拠点としていた藩)の産業のかつての興隆を思わずにはいられませんでした。